さて前回は、テレワークでのストレスの問題として「仕事とプライベートの境目がなくなる」という話をしました。
私がもう一つテレワークでのストレスで見逃せないと思うのが、「孤独感・疎外感を感じやすい」という点です。
私自身、5月は1度もオフィスに出社することなく、毎日在宅をしていたのですが、その頃はなんだか気分がすぐれませんでした。
1日中、誰とも連絡を取り合わなかった日は特にそうで、無人島で働いているような気がしたものです。
そしてたまにオンライン会議で同僚と話したときも、初耳の件があったりすると、「そんなの聞いてない!」という疎外感につながりました。「いつの間にか一部の人だけでこっそり話が進んでいるみたい」、「なんだか私、いなくてもいいんじゃない…」という疑心暗鬼な気持ちがむくむく膨らむわけです。
ところが6月以降、週何日か出社するようになったところ、めきめき気分が回復しました。
同僚とたわいもない話をして冗談を飛ばしあえば仲間感が芽生えますし、電話やら雑談やらの会話を聞いていれば、何がどう進んでいるのかおのずと情報もつかめます。
ちょっとした仕事の手助けをすることで、自分が役立っている実感や、感謝の気持ちも交換できます。
かくして、今は同僚と顔を合わせるためにも、週3回は出社することにしました。
コロナ以前は毎日顔を合わせる同僚が、自分の気分の維持の面でさほど重要だとは思っていなかったのですが(すみません)、今は大いに心の中で感謝している日々です(笑)
人とのつながりは、孤独を癒し、自分は大切にされる存在だという安心を与えてくれます。
ところがテレワークは職場の中の「人とのつながり」を不足させやすくします。
特に、業務上で関連があればつながりも自然発生しますが、ダイレクトに関わる必要がない相手だと、1ヶ月ぐらい簡単に、一度も会話を交わさないまま過ぎるということが起こります。
特に急ぎの用がないからと言って、誰からもコンタクトがないまま放っておかれている人は、実は孤独感や疎外感を感じているかもしれません。
リーダーのみなさんは、ぜひこの機会に改めてコミュニケーションプランを作り、メンバーによるコミュニケーション頻度のバラつきを抑えるようにしてみましょう。
また皆さん一人一人も、その自由があるならば、週2~3回は職場に顔を出すようにしてみましょう。
きっと人と触れ合うことで、元気になれると思いますよ!