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ホームアイシンクインフォメーション第119回:頑張り屋さんへのメッセージヒューマンスキル系講師 丸山奈緒子

第119回:頑張り屋さんへのメッセージ
ヒューマンスキル系講師 丸山奈緒子

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さて、2020年もそろそろ終わりが見えてきた時期、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

仕事の目標、プライベートの目標とお持ちでしょうが、今年は思うように進んでいないという人も多いのではないでしょうか。

「今年は達成すべき売り上げに及びそうもない…」と胃を痛くされている方や、「今年こそは英語ができるようになるはずだったのに…」とご自身を不甲斐なく感じている方もいらっしゃるかもしれません。

そんな皆さんは、特にお仕事面で行けば、今までたゆまず努力を重ね、組織や上司から課される課題に必死で取り組み、周りの期待に応え続けてこられた、いわゆる「頑張り屋さん」の方々だと思います。

しかし、そのように課題に真正面から取り組むことで、いつも困難に打ち勝ってきた方も、あまりに長くストレスフルな状況が続くと、疲れ切ってしまうこともあります。

「困難に対して真正面から取り組む」というのは、もちろん大事なストレス対処法(コーピング)ですが、コーピングには「コスト」もかかります。

ここでのコストは「頑張り続けることで、疲れてしまう」というものですね。

そんな皆様には、ぜひ「目標そのものを見直す(=目標を下げる)」というストレス対処方法も、視野に入れてみてください。

現状と、ご自身の体力、適性、時間などを改めて照らし合わせ、高すぎる目標があなたを苦しめているのであれば、「下げる」ことも考えてみてください。

もちろん、仕事の目標はおおやけには「下げる」というのは難しいでしょうが、自分の心の中では、「自分としてはここまでやったら、頑張ったよな」というように、自分なりのOKラインを独自に持ってみてください。

「困難に対して、常に頑張り続ける」という押しの一手で乗り切れればよいですが、現実はそうはうまくいかないこともあります。

そんなとき、「引く」という選択肢も視野に入れておいてほしいのです。

もちろん、「目標を下げる」というコーピングにも「コスト」がかかります。それは「周りからの評価が下がる」とか、「自分で自分にがっかりしてしまう」というものです。

頑張り屋さんの中には、この支払うべきコストが怖くて、「目標を下げる」ということができない方もいらっしゃいます。そのためにいつもいつも、「頑張り続ける」ということしか選択できないのです。

ただ、このコストは、「過大評価されがち」ということも合わせて知っておきましょう。

「いっときは評価が下がってしまったとしても、またあとで取り返せばいい」
「自分が今までどれだけ頑張ってきたかは自分が一番知っている。そのときがきたら、自分はちゃんとやれる人間だ」
「長い人生、うまくいかないときがあってもおかしくない。もう少し長い目で、ゆっくりやろう」

こんなふうに考えることができれば、支払うのが恐ろしかったコストも、「あれ、案外そうでもないな」と思えてくるのではないでしょうか。

こうして「いざとなったら目標を下げるのもありか」という選択肢が視野に入ることで、実際には「もうちょっと頑張ってみる」としても、気持ちがだいぶ楽になりますよね。

頑張り屋さんの皆様は、この「目標を下げる」というコーピングも、ぜひ心の中に取り入れてみてくださいね!

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