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第126回:自分から話しかける
ヒューマンスキル系講師 丸山奈緒子

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先日、「いまどきの若者はすごいなぁ」と思うことに出会いました。

私は趣味で社交ダンスを習っているのですが、そこの教室には老若男女が通ってきています。レッスンの合間に、挨拶を交わす顔見知りの人も増えてきます。

ところがそういう時に、私はついためらってしまうことが多いのですね。

「何回か挨拶した顔だな~、話しかけてみようかな~」と思っても、「こちらは顔見知りと思っているけど、相手はそう思っているかはわからないし…」とか、「練習しているところだから邪魔しちゃ悪いし…」などの考えが頭をかすめ、声をかけられそうなチャンスがあっても逃してしまったりします。

先日も、ある学生さんと目が合いそうになったとき、「練習しているところだしね…」と私は思わずスッと目をそらしてしまったのですが、そのときすかさずその学生さんが「今日は蒸しますね~」と話しかけてきてくれたのです。

「あっ…!」と思いながらおしゃべりを交わしたのですが、そのときは内心「うう~、こちらのほうが大人なのに!」と赤面する思いでした。

その日はなぜか学生さんが多く集まっており、その後も何人かから話しかけられ、冒頭の感想に至ったわけです。

世代でくくるのが正しいのかは微妙ですが、少なくとも「どこかのタイミングで身に着ける振る舞いがもうできている」という意味で少し驚いたのです。

自分が大学生のときには、まだそれほど親しくない人とは、「話しかけられたら答える(こちらからは話しかけない)」の一点張りだった気がします…。

そうなんですよね、誰かと「コミュニケーションを開始する」というのも、実はコミュニケーションスキルの一つです。

子どもはそれがまだ未習熟なので、大人からあれこれと話しかけてもらったり、親の後ろでモジモジしていても「ホラ、挨拶してごらん」と言ってもらって話し出すきっかけを作ってもらえます。

ところが大人の皆様にも、業務上必要があれば声をかけることはできても、そうではないときに「自分から話しかける」のはちょっと苦手としている人もいるのではないでしょうか。

自分からイニシアチブを取って「コミュニケーションを始める」ことも、人間関係をつくったり、維持したり、深めたりする上では大事なことです。

状況に対して受身にならず、「自分から動く」というのはアサーティブな振る舞いの一部です。「問題があったときに、勇気を出して伝える」ということも、「仲良くなりたい人がいたときに、自ら話しかける」ということも、どちらも主体性という点では同じですよね。

職場でも、「最近、話していないなぁ」という人がいたら、自分から近寄って行って雑談をしてみたり、「この人ともっと知り合ってみたい」という人がいたら、自分から「今どんなプロジェクトしているんですか」などと話しかけてみてもいいわけです。

「忙しいところ邪魔したら悪いし…」とか、「よく面識もない人から話しかけられたらびっくりさせるかも…」などの配慮の気持ちもあるでしょうが、多くの場合は、自分に興味を持って話しかけてきてくれたら、喜んで応じてくれるのではないでしょうか。

リモートワークが続いて職場の人間関係が深まりにくい現在、「自分から積極的に話しかける」ことをやってみませんか!

あらゆるお客様の「プロジェクトの成功」をサポートしていくことが、
アイシンクの最大の使命と考えております。

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