ところで皆さんは1日どれぐらい「脳で楽しむ」系の娯楽に時間を使っていますか?
テレビやゲーム、映画やドラマのDVD、SNSの閲覧、ネットショッピング、本や漫画など…。基本的に身体を動かすことなく、目と脳だけ使っているような娯楽です。
在宅時間が増えると、これらの娯楽に浸る時間が増えた人も多いのではないでしょうか。
かくいう私もここ1年、スマホで本を読むことを覚えてしまったせいもあり、ますます活字を追っている時間が増えています。
ちょっとした隙間時間があるとすぐにスマホに手が伸びてしまい、電車の中、お昼休み、お風呂の中で、寝る前と、隙あらば読んでしまいます。
こうなると「今日は疲れているから早く寝よう」と思っていたはずなのに、気づけば深夜まで読みふけってしまったり…。
あるいは「お腹減ったな~、ご飯作ろう、その前にちょっとだけ」と思っていたはずなのに、気づけばそこから1時間以上ノンストップだったとか…。
ずっと同じ姿勢で読んでいるので腰がイタタタとか、(どうやら夢中なときはまばたきも少ないらしいので)目がパリパリに乾いていたりということもあります。そういえばトイレを我慢していることもありますよね。
こんなふうに、脳内がヒートアップしているときは、身体のことは本当に置き去りにされてしまいます。
そうでなくても今は在宅勤務も続き、一人PCの前に座って時間を過ごすことが多くなっています。
夢中になって仕事をしていると、ハッと気づけばもう何時間も座りっぱなしだったり、外がすっかり暗くなっていても気づかずにスクリーンの明かりだけで仕事をしていたり…。
身体が経験しているはずのことを「気づいていない」ということがしょっちゅうありませんか。
このように脳の中だけで時間を過ごすことは、身体に負荷をかけ、不健康な生活を送ることにつながりがちです。
あるいは脳の中だけで飛ぶように時間を消費してしまい、実感のないまま人生を過ごすことになります。
2021年がもう半分も過ぎてしまったこともそれが一因かもしれません。笑
そこで1日の中で、意識を「今ここ」に着地させ、注意を向けるマインドフルな時間を持ってみませんか。
「マインドフル」というのは頭の中の思考を追いかけず、現在起こっていることに注意を向け、正確にキャッチすることを意味します。
- 仕事の区切れに1分間、目を閉じて、静かに呼吸を繰り返し、そのリズムに意識を向けてみる
- 1日の仕事が終わったら、ストレッチをする(頭の中で仕事のことは考えず、今伸ばしている筋肉に注意を向け続ける)
- 駅までの道すがら、地面の感触を足の裏から感じながら歩く
など、ご自身の好きな方法で、脳内で急回転していたスピードを一度落として、身体感覚を手がかりに、今ここに集中する時間をとってみてください。
そうすると、熱に浮かされていた頭がクリアになり、今起きていることに気づくことができます。
悩んでいたことにフッと知恵が浮かんできたり、スッキリとした判断ができるようにもなるはずです。
脳内に偏りがちな毎日から、ときどきあなたの注意集中を今ここに取り戻し、バランスをとってみてくださいね!