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第22回:1on1 meeting

できるプロマネの仕事術 2021.12.24

●はじめに
「1on1 meeting」は、アメリカのシリコンバレーのベンチャー企業が開発した手法ですが、その後、その有用性が認められて全世界に広がりました。プロジェクトでは、プロマネとメンバーが1対1でコミュニケーションして、相互理解を深める場となります。Team Buildingの手法としても活用できます。

今回はこの「1on1 meeting」の目的や効用について話を進めていきます。

●従来の面談との違い
従来の1対1の面談は、部下の評価や進捗の確認を目的としており、どちらかといえば、上司目線で一方的に行われるものでした。

それに対して、「1on1 meeting」は、メンバーに対して、支援やアドバイスを行う場となり、双方向のコミュニケーションによって互いに信頼関係を築きます。「1on1 meeting」で、プロマネは、サーバント・リーダーシップ(servant leadership)を発揮することが必要です。

●「1on1 meeting」の目的
「1on1 meeting」は、メンバーの自主性を促し、プロジェクトパフォーマンスの向上に繋げることを目的としています。そのため、プロマネはメンバーからいかに話を引き出すことができるかが重要となります。メンバーが話しやすい環境を作り、主体的に課題解決の方法を考えさせることで、メンバーの課題解決能力が向上し、プロジェクトの目標達成に向けて前向きな姿勢で取り組むことにつながります。

●「1on1 meeting」を成功させるコツ
1on1 マニュアルはありませんが、1on1を成功させるコツはあります。

  1. メンバーとの信頼関係を構築するためのコミュニケーションの場であり、いわゆる会議(仕事)の場ではないと捉える
  2. 最初は、「最近、プライベートを含めて楽しかったことはありますか?」や、「健康増進で、はまっていることがありますか?」等を聞きながら、リラックスした環境を作り出す
  3. メンバーの話に共感を示し、相槌を打つことにより、相手に安心感を与える
    また、自分の話を聞いてもらえたことで信頼感が増すこともあります。

●1on1でプロマネが留意すること

「1on1 meeting」を成功させるためにプロマネが留意することは下記の3点です。

  1. 安心安全な環境を準備する
    「1on1 meeting」は、安心安全な環境で行うことが必要です。そのため、基本的には個室で、周囲の目線が気にならないで、外に声が漏れないような環境で実施することが重要です。
  2. 傾聴する(ひたすらListen)
    プロマネはメンバーの話を聞く耳をもつことが重要です。メンバーの意見を遮って、自分の考えを押し付けたりせずに、最後まで聞き役に徹することが肝要です。
  3. Open question
    課題に対しては、答を言うのではなく、メンバー自身が自分で答をだせるようにリードします。Open questionとは、Yes/Noでは答えられない質問です。例えば、メンバーが作業遅延等をおこした場合は、「今後このトラブルを起こさないためにはどんなことが必要ですか?」と質問して、再発防止策を、自分で考えてもらうように指導することが重要です。この場合、作業遅延を責めるのではなく、今後どうすればよいかを未来志向で考えてもらうことがメンバーの成長に繋がります。

●「1on1meeting」をプロジェクトで活用する

プロジェクトでは多様性のあるメンバーから構成されているため、最初は、プロジェクトの進め方やチーム目標で対立が起こります。プロマネとして、このような時に、メンバーとの「1on1 meeting」を通して、彼らの課題や悩みに向き合い、プロジェクトチームが、団結して、プロジェクト目標を達成できるように指導することが、プロジェクトの成功に繋がります。

Tip of the day
●「1on1meeting」はプロマネとメンバーの信頼関係構築の武器になる
●「1on1 meeting」を通してメンバーの自立性や自発性を育む

あらゆるお客様の「プロジェクトの成功」をサポートしていくことが、
アイシンクの最大の使命と考えております。

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