さて、今年も年末がやってきましたが(当たり前ですね…)、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ところで、このような「年末」や、なんなら「週末」を迎えるときに思うことが一つあります。
それは「このまま何もなく過ぎてほしい・・・!」というもの。
運悪く休みの前に、トラブルや失敗に見舞われて、「ああ…!!」と思うことはありませんか。
- もうちょっとでせっかくの休みを心置きなく過ごせるところだったのに…
- これでまた休みの間、このことが心をモヤモヤと曇らせることになりそうだ…
と、手に入るはずだった安息の時間がするりと逃げていったような感じです。
もしくは、実際には問題になることは起きていなくても、普段だったら気に留めないような「些細な不安の種」を育ててしまうこともあります。
- そういえば新しく任された〇〇案件だけど、あまりやったことがないんだよな…。うまくできるだろうか…
- そういえば例の件を話したとき、〇〇さん微妙な顔をしていたな…。これは年明けにひっくり返しがあるかも…
と、いつもだったら忙しさに追われていちいち心配している暇もないようなことも、時間があるゆえに、気になってしまいます。
こうして、休みの間中、問題が起きていようがいなかろうが、どっちにしても仕事のことをあれこれと考えて何となく憂鬱な日々を過ごしてしまう…という人は多いのではないでしょうか。
そんな…
これでは仕事を引退するまでは、いつまで経っても心休まる日がやってこないじゃないか!
私も書いていてなんだか愕然としてしまいました(笑)
これは、私たちの心の中の「人生脚本」に一つその理由がありそうです。
「人生脚本」というのは、私たちが無意識に「こういう人生を演じよう」と決めている、ある種のシナリオのようなものです。
(詳しく知りたい方は「交流分析」を調べてみてください)
この脚本には、いくつかのパターンがあるのですが、その中の一つに「~~までは」脚本というものがあります。
皆さんもこれまで、「受験に合格するまでは」「就職するまでは」「結婚するまでは」…と思って、現在を犠牲にして、楽しみや安らぎを先送りしてきた経験はありませんか。
でもご存じの通り、この「~~までは」パターンは、やっとの思いでそのゴールを迎えたとしても、ほっとできるのはほんのつかの間で、次の「~~までは」がすかさず出現してくるのです!
つまり、何かを達成したり、し終えるまで安らげないという脚本を採用していると、永遠に真の安らぎは来ないことになってしまいます。
そこで、この脚本をちょっと書き換えてみることにしませんか。
「~~していなくても~~してよい」というものです。
- 受験に合格していなくても、就職していなくても、結婚していなくても、幸せになってよい
- 仕事の問題や心配がきれいに片付いていなくても、休暇をリラックスして楽しんでよい
…とこんな感じです。
問題や心配、不足がある状態を避けようとするのではなく、「それがあっても構わない」というストーリーを選ぶわけです。
そうすると、休みの直前に突如降って沸くかもしれないトラブルの気配にびくびくすることもなくなります。
というわけで、「もうすぐ年の瀬なのに、トラブル山積みだよ!」という人も、安心してよい年末をお迎えください!