先日、ちょっとびっくりした出来事がありました。
私は常々寝ている間に歯ぎしりをしてしまうらしく、歯のダメージを減らすためにマウスピースを着けて夜寝ています。
それでそのマウスピースが古くなったので、新しいものを作ってもらおうと、最近通いだした歯医者さんに行ったところ…
「マウスピースも作るけどね、夜寝るときに自己暗示をかけてください」というのです。
「寝るときに、布団の中で、『リラックス、リラックス』とか『噛んではいけないぞ』、『歯を合わせない』などと言い聞かせてください。」と。
「ええ~!」と思っちゃいませんか。まさか医療機関にかかって、「自己暗示せよ」という治療法が示されるとは思わないじゃないですか!
渡された(おそらく先生自作の)説明書きには「私たちは『明日の朝4時に起きないといけない』と思って寝ると、不思議とその時間に目を覚ますことができます。ましてや上下の歯を合わせないようにリラックスして眠るなどという作業は「その気」になれば意外と簡単にできるものなのです。」とあり、「ははぁ~」と思わず深く納得してしまいました。
言われてみればそうですよね。「寝ているときの行動なんてコントロールできるものか」と思ってしまいがちですが、意外とそうでもなかったわけです。(寝ているときに尿意に襲われても、ちゃんと起きてトイレに行くのも然り…)
果たしてその結果、私の歯ぎしりはどうなったか…! というところまでご報告できればよいのですが、今のところまだお試し中でなんともです。
ただ確かに、寝ているときに「はっ、いま噛みしめている!」とかをすこーし、気づけてきたような…
この「自分に対してかける言葉」の影響力は、私も研修で違う角度からお伝えしていることでもあります。
「人生で一番誰と会話するかと言ったらそれは自分自身、なので自分への内なる声かけ(セルフトーク)を見直してみよう」というのはストレスマネジメント講座でとても大事にしているメッセージです。
たとえば何か失敗をしてしまったようなときに、「自分は馬鹿じゃないのか!」という辛辣な言葉をかける代わりに、「大変だったね。そのときはできる精一杯のことをやったよね」などと、自分に思いやりを持った言葉をかけるようにするのは、自分の精神衛生上、とても大切なことです。
今回の「歯ぎしり治療」の件では、そのセルフトークの重要性を改めて違う角度から説明されたように感じる出来事でした。
さあこれから1年の始まりです。
今年もきっといろいろあるでしょうが、ぜひ皆さんも、自分にやさしく、一日一日を充実させる言葉を自分にかけていきませんか!