先日、研修をしていて、とても嬉しい出来事がありました。
新入社員の皆さんに、コミュニケーションについて教えていたときのことです。
一日の最後に、「褒める・褒められる」をスキルとして身に着けようということで、新入社員同士でお互いのいいところを見つけて口に出すというワークをしてもらったのです。
ところがそのあと、一人の受講生が私に向かって、「丸山さんを褒めたい」と言ってくれたのです。
そして今日の研修でいい時間が過ごせたことの感謝を伝えてくれたのです。
その場は40人近く集まっている場だったので、驚きました。少人数だったら言いやすいことでも、たくさんの人がいるとそれだけでハードルは上がります。
ましてや、特にしなくてもいいことを、自発的な意思で実行するというのは、本当に勇気がいりますよね。
研修の最後に拍手をしたくなったとき、思わず周りの人を見回して「拍手するかな~」と確認している人も多いので(私もそうします)、他の人の目を気にせず自分の感じた気持ちを表現するというのはなかなか簡単ではありません。
でもそうしてポジティブな感情を伝えてくれるというのは、伝えてもらった人にはとても大きなインパクトを残してくれます。
私もおかげさまで帰り道、とても幸せな気持ちでした。
こんなふうに、ポジティブな感情を伝えるというのは本当はもっと自由にやってよさそうですが、意外と私たちは周りを見てしまい、「そうしていい」と確実なときぐらいしか伝えないのではないかと思います。
私など、お気に入りのレストランでご飯を食べたあと、店を出るときにお店の人に「おいしかったです」の一言を伝えるだけでさえ、「言おう!」と強く思わないとスーッとお金だけ払って出てきてしまいそうになります。
「いいな」と思った瞬間や、「この気持ちを伝えたいな」と思ったときに、無表情でやり過ごすルーティンが顔を出してしまい、結局行動に移せないことって多いのではないでしょうか。
ポジティブな感情を伝えることは、相手に大きなインパクトを与え、お互いによい気持ちで日々を過ごすための大きな力になります。
ぜひ皆さんも、機会を逃さず、自分からポジティブな感情を伝えてみませんか!