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ホームアイシンクインフォメーション第34回:プロジェクト憲章とは?

第34回:プロジェクト憲章とは?

できるプロマネの仕事術 2024.08.29

●はじめに

プロジェクト憲章(Project Charter)は、プロジェクトが正式に承認されると、最初に作成される文書になります。プロジェクトの全体像を把握できると同時に、プロジェクトの正式な開始を公式に認可する文書にもなります。今回は、このプロジェクト憲章にフォーカスして話を進めていきます。

 

●プロジェクトの目的を明確にする

プロジェクト憲章の内容で最も重要なのは、プロジェクトの目的を明確に記述していることです。目的とは、「なぜこのプロジェクトが必要なのか」を明確にしていることです。例えば、「ビジネス達成」なのか、「業務プロセス効率化」なのか、あるいは、「顧客満足度向上」なのかを明確にして、プロジェクト関係者(社内外のステークホルダー)が同じベクトルでプロジェクトを遂行できます。プロジェクト遂行中に、課題や問題が発生した時に、目的を再確認して、正しい判断をすることができます。

 

●プロジェクト憲章の作成と承認

PMBOK®では、プロジェクト憲章はスポンサーが作成すると記載されていますが、実践では、プロマネが作成し、スポンサーが承認することになります。プロジェクトの規模によって承認するスポンサーのマネジメントレベルは異なります。大規模なプロジェクトでは、役員や社長レベルになります。小生の経験では、1億円以上は、事業部長の承認、10億以上は、社長承認が必要でした。

 

●プロマネが獲得する権限

プロジェクト憲章が上位マネジメントにより承認されると、プロマネは、プロジェクト遂行のために重要な2つの権限を獲得することができます。

1.リソース使用権限

プロジェクト運営のために必要なリソース(人、モノ、金)を使用する権限を与えられます。

2.交渉権限

社内外のステークホルダーとの交渉権限が与えられます。お客様キーマンとの交渉の唯一の窓口になり、お客様との交渉において、リーダーシップを発揮することができます。

この2つの権限が与えられることにより、プロマネは、プロジェクトをマネジメントするための武器を手に入れたことになります。

 

●プロジェクト計画作成のべースライン

プロジェクト憲章には、目的のほかに、

  • 目標(成功基準)
  • 成果物の記述
  • 概略予算、納期
  • 終了条件

等も記載されているので、プロジェクト計画書を策定するためのベースラインにもなります。
このようなプロジェクト憲章をプロジェクト開始段階で作成して、ステークホルダーと共有することにより、プロジェクトの成功確率を高めることができます。

 

Tip of the day

●プロジェクト憲章を作成して、ステークホルダーと共有することが、プロジェクトの成功確率を高める

●プロジェクト憲章は、プロジェクト計画書策定のベースライン

あらゆるお客様の「プロジェクトの成功」をサポートしていくことが、
アイシンクの最大の使命と考えております。

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