さて、早くも一年が終わろうとしています。
今年のあなたの一年はどんな一年でしたか?
張り切って始めたのにあんまり思うように進まなかったな~という人も、何にも代わり映えしなかったという人も、この一年に、あなたなりのストーリーを与えてみませんか?
さて、ここで大事なのが、このストーリーの選び方です。
私たちは過去を振り返るとき「現実を正しく反映した言葉を見つけて描写する」と考えているかもしれませんが、実際は「言葉によって現実を作っていく」ものです。
仮に「何にも代わり映えしなかった一年」と名付けてみるとどうでしょう。すると…
・そういえば一年前と同じようなことをしている!
・やりたいと思っていたことに手を付けられなかった!
などなど、「代わり映えしなかった点」ばかり思い起こされてしまいませんか?
もしもこれを、「辛抱強く、次の大きな変化に備えて準備を重ねてきた一年」と名付けてみたらどうでしょう。すると…
・そういえば将来に備えて資格を取るなど、ちゃんと努力して成功したこともあった!
・まだ形にはなっていないけれど、周りの人にやってみたいと伝えたじゃないか!!
などなど、「変化の兆し」や「うまくいっていること」が思い起こされてきませんか?
このように現実は様々な形で編集可能です。
悲劇的なストーリーとするも、希望のちりばめられたストーリーとすることもどちらも可能です。
どうせだったら、勇気と元気が湧いてくるようなストーリーとして編集したいですよね。
このように、自分で知らず知らず「私の人生はこういうもの」と思い込んでしまっている物語を、新しい希望の湧く物語へと組み換えをしていこうよ、という発想が「ナラティブ・セラピー」という心理療法にあります。
せっかくでしたらみなさんも、来年を生きる勇気が湧いてくるような、そんなストーリーとして「私の今年一年」を振り返ってみるのはいかがでしょうか!