さて、お盆休みも過ぎましたが、皆様はいかがお過ごしになりましたか?
私はというと、尾瀬の山に登ってきました!
山登りの好きな両親に連れられ、普段は都会のアスファルトしか歩かない私が(笑)、往復5時間のコースに挑んできたのですが…。
登りは快調だったのですが、山を下りだしたあたりで、ふくらはぎが突如として「プルプル」しだしてきたのです。
体全体はそれほど疲れていないのですが、そこだけが辛い。
どうも私は山を登るときに、体全体を使って登るのではなく、ふくらはぎの筋肉だけで体を押し上げていたようです。
必死の思いで下りてきましたが、なんと登山後1週間経ったいまでも、筋肉痛に悩まされています(笑)。
ところでこの状態、まさに「ストレスのかけ方を間違えたなぁ~」と思ったのでした。
ストレス学の父といわれるハンス・セリエという生理学者が、「現代社会とストレス」という著書の中で、「ストレスは『活動の等価装置』である」と述べています。
「体はどの部分も、不均衡なまま、長時間にわたって過大に働くことができない。重いスーツケースを疲れずに持ち運ぶためには、ときどき交互に持ち手を変える必要があるように、ストレスは偏った過労を防ぐのに役立つ」ということなんです。
「筋肉疲労」として現れたストレスが、「その部分を使うのをやめなさーい!」という警告となり、体の一部分の偏った酷使をやめさせるわけですね。
私の場合は、平地での筋トレだったらやめていたところが、山は登ったら下りねばならぬので、泣く泣く酷使しつづけてしまいましたが…。
セリエは「人体は、自動車のタイヤや床のじゅうたんのように、平等にまんべんなく磨耗するときに一番持ちがよい」とも述べています。
どうやら体や心の一部を使いすぎず、まんべんなく負荷をかけることが、「長持ち」の秘訣のようです。
現代は職業が高度に専門化しているために、同じ作業を根をつめて繰り返し行うということになりがちです。心も体も、特定のところばかりを使っているわけです。
ずっと一つのことに思い悩み、頭からブスブス煙が上がっている状態なら、思い切って1時間ぐらい休憩を取ったり、ほかのことをするなど「転換」を図ったほうが、元の作業もよほど効率よくことにあたれます。
心と体をまんべんなく使えるよう、ときどき「転換」を図り、自分を「長持ち」させるように生活してみてくださいね!