さて、新年も明けてはや一ヶ月が経とうとしています。
年始に「今年こそは毎日走るぞ!」とか、一年の計を立てられた方も多いのではないでしょうか。
では、あなたはそれを実行に移しましたか?
そう聞かれると「うっ」と下を向いてしまった方がいらっしゃるかもしれません。
いろいろご事情もおありでしょう。
特に個人的なことだと、やっぱり先延ばしにしてしまうのが人間です。
だからこそ、コーチングでは目標は「低く」設定しようとします。
とても立派だけど、立派すぎてやれない目標は、設定するだけムダです。
行動を促す「よく設計された目標」は、「必ずできる小さな目標」です。
心の中で一緒にやってみてください。
Q.あなたが手に入れたい、理想の状態はどんな状態ですか?
- ダイエットに成功して、身も心も軽く、何を着ても似合う。鏡を見るのが楽しみ。
- 英語が身について、会議も余裕でこなしている。冗談を言って笑いあえるぐらい。
これは、「解決像」と呼ばれるものであり、「行き先」です。
「目標」とはちょっと分けて考えてみてください。
せっかくの行き先ですから、なるべくわくわくするようなイメージを描きましょう。
Q. 理想を実現した状態を「10」として、最悪の状態が「0」だとします。あなたの現在は何点ですか?
5点? あら、そんなに悪くないじゃないですか。
2点? 2点もある。0じゃなくて2である今は、何が2点分違うんでしょう。
0点? すばらしい。これ以上悪くなりようがありません(笑)
Q. ではその点数を、「1点」上げるために何ができますか?
「毎日走る」…うーん、それは5点分ぐらいのアクションじゃないですか。もうちょっと低くしましょうよ。
「毎朝、駅まで歩く」…うん、2点分ぐらいになってきました。
「ビールをロング缶から350mlに変える」…いいですね!これぞ1点。これなら続きそう。
はい、こちらが「目標」です。
到達したことがわかるもので、解決像に向けた「最初の一歩」です。
最初の一歩どころか、0.5歩ぐらいに思える「低さ」です。
でも、これなら必ずできますよね。
そして「1点分」のはずのアクションは、実は1点分の効果にとどまらないかもしれません。
あなたが350ml缶に変えたことを見た家族が、あなたのダイエットへの決意を知り、ヘルシーメニューを作ってくれるかもしれません。
それに励まされたあなたは、足を伸ばして遠くの公園を散歩することもやってみようと思うかもしれません。
池の周りを走るランナーを見て、軽く1周だけ走ってみるかもしれません。
足は痛みましたが、久しぶりに体を動かした爽快感を感じるかもしれません。
来週末、今度はジャージを着て公園に行くかもしれません…。
小さな変化は、大きな変化を引き起こします。
ドミノ倒しのように、最初の一つを倒すことが、大きな変化を引き起こす可能性を秘めています。
というわけで、年始に立てた目標が高すぎた皆様は、ぜひ「必ずできる小さな目標」に立て直すことをお勧めします。
いっぺんに「あれもこれもやらなきゃ」とか「やるからにはパーフェクトに」と思いがちなあなたは、「小さな目標」をぜひ取り入れてみてくださいね!