先日、最近では数年に一度会うぐらいの親族一同で、温泉旅行に行ってきました。
小さな子どもからおばあちゃんまで、ワイワイガヤガヤ10名ほどの楽しい旅でした。
ところでこういう非日常のメンバーで過ごす状況は、小さな「どうしよう?」がたくさんあります。
- 久しぶりにあった叔父さんに、近況の話題を振ってみるか?
- 夜の宴会を切り上げるタイミングはいつなのか?
- 寝るときに、うっすら明かりをつけておくのかどうなのか?
…などなど、「かならずこう」が決まっていない物事に出くわす場面のオンパレードです。
実はアサーティブネス(主張性)を磨くためには、こんな小さな場面で、少しずつ「イニシアチブ」を取ってみるのがおすすめです。
「そういえば叔父さん、最近〇〇はどうしているの?」
「ずいぶん遅くなったし、そろそろお開きにしますか」
「最初は電気つけておいて、あとで起きたら消しておくね」
…などなど、誰かが提案してくれるのを待たずに、自分から率先して提案してみるのです。
もちろん、イニシアチブをとるのはリスクが伴います。
「む、その話題は触れてほしくなかった…」とか、「え、もう少し話していたいのに~」とか、誰かの気持ちに反している可能性もあります。
とはいえ、誰かがそう言ってくれるのをじっと待つだけではなく、「提案する人」になるのは、気持ちがいいものです。
実際、「近況の話題を振る」は私がやってみた小さなイニシアチブで、叔父さんは「まいったな~、その話、振るの?」と言いつつ、待ってましたとばかりに楽しそうに話し出してくれました。そしてその日一番の盛り上がった話題となったのです(笑)
「誰かが言い出すのを待つ」だけだったら、もしかするとこの叔父さんの話はお披露目されることのないまま過ぎていたかもしれません。
実は「アサーティブに話し合う」行為は、「問題に率先して主体的に関わる」姿勢の表れでもあります。
「誰かがいつか言うだろう」や、「私があえて言う必要もないか」という姿勢では、いつまで経っても問題解決は進みません。
「他の人はともかく、私が気になるから言おう」とか、「これを言うのは嫌な役割だし、私が言わなくてもいいかもしれないが、でもこのままにはしたくないから言おう」と、リスクを取りながら自発的に行動することがアサーティブであるといえます。
そんな姿勢を身に着ける第一歩として、日常の小さな場面で「人任せ」にせず、少しずつ「イニシアチブ」を取ってみることを心がけてみませんか。
- 相手からの電話を待つのではなく、自分からかけてみる
- パーティなどで初対面の人に、自分から話しかけてみる
- みんなでメニューを見ているときに「これにしない?」と言ってみる
- 駅でまごついている人に、「どうしましたか」と声をかけてみる
こんな小さな「イニシアチブを取ってみる」習慣が、大事な話題でのあなたのアサーティブを応援してくれるはずですよ!