最近見つけた言葉で、いい言葉があったのでご紹介します。
それは「2チャレンジルール」というもの。
これは、「一度言って無視されてしまったとしても、もう一度伝える努力をしようよ」という行動指針です。
でどころは「teamSTEPPS」という、医療現場のチーム・パフォーマンスを向上させるためのノウハウに含まれる言葉です。
たとえば看護師や研修医が、患者の容体を医師に伝えたとしても気に留めてもらえないことがあります。
でも、そこで「一度言ったからあとは知らない」ではなく、「もう1回は伝えようよ」というルールを共有しておくことで、そこで諦めずに伝えやすくなるわけですね。
これってとても重要なメッセージだと思うんです。
何か職場の中で問題があって、それを勇気を絞って伝えたとしても、相手の人がそれをまともに受け止めてくれなかったとき、つい私たちは「一回言った」ということを自分に対する免責の理由にしてしまいがちです。
「私はちゃんと言った。それを受け止めなかったのは相手なんだから、私にはもう関係ない」というふうに考えてしまいたくなります。
でも本当は、予想される結果をどうしても避けたいとか、これじゃまずい、というような強い思いがあるならば、「1回言った」だけで諦めるのは早いとは思いませんか?
相手にも都合があります。忙しいときや受け止める余裕のないときに言われたとしたら、「ええい、面倒!」という気持ちから、軽く流してしまったのかもしれません。
相手自身に関わることで、本人もうすうすまずいなと感じていたとしても、「言われてしまった!」というショックが先に立ち、思わず拒否してしまうこともあるかもしれません。
あるいは「対処しなきゃな~」と心の隅に引っかかってはいたとしても、「でもあれきり言ってこないし、まぁいいのかな」と、こちらの出方の弱さが問題意識を薄れさせているのかもしれません。
もちろん、「2回言えば相手が必ず応えてくれる」というわけではありませんが、「2回言う」ということからは、あなたの覚悟と真摯さが伝わるはずです。
それでもダメだったときは、別の人を通じて言ってもらうとか、また別の何らかの手立てを考えていくことになるでしょう。
要はその問題について自分が重要であると信じる限り、取るべき手は取り続けよう、ということになるわけです。
どこまでやるかは別として、「2チャレンジルール」の存在は、「一度言ったのにまた言うなんて、うるさがられるかも…」と迷うあなたの背中を押してくれます。
皆さんも「2チャレンジルール」を自分のルールにしてみませんか?