第12回は、倉田さん(仮名)からの悩みです。
倉田さん 34歳/PM歴5年/IT関連
6人のメンバーを取りまとめるプロジェクト・リーダーとしてIT系の開発プロジェクトに参加しています。
毎週プロジェクト・マネジャーに対して担当分の進捗を報告しなければならないのですが、メンバーからの進捗報告が期限どおりにあがってきません。
毎回催促が必要になるうえに、催促しても報告してこないメンバーに対しては、私から直接出向いて進捗を聞かなければならないこともあります。
私自身、プレイングマネジャーでただでさえ忙しいのに、進捗管理で余計な工数をとられてイライラしてしまいます。
なにか進捗の把握を容易にする方法はないものでしょうか。
回答
プレイングマネジャーという立場で忙しい中、メンバーの進捗管理にも気を配るのは、本当に大変ですね。
ところで、メンバーあるいは部下が報告して、リーダーあるいは上司はそれを受け取るというのがあるべき姿なのでしょうか。
リーダーがメンバーのところに進捗を聞きに行くと、時間の無駄になるのでしょうか。
メンバーのところに行って直接メンバーと話をすると、進捗だけではなく、リーダーにとって貴重な情報が手に入ります。
メンバーの顔色を見れば、彼らのモチベーションが高いのか低いのか、あるいは何か問題を抱えているのではないかといったことがわかってきます。
そこで問題があれば、いち早くその問題に対処することができます。
それは将来に向けて、とても効率的なことではないでしょうか。かえって時間ロスが減ることになりませんか。
ぜひ、一日に一回はメンバーのところに行って、雑談をしてみてください。きっと有用な情報が手に入るでしょう。そして、メンバーとの信頼関係が向上するはずです。
メンバーにしてみれば、毎日自分たちのことを気にかけてくれるリーダーは、信頼できるリーダーなのです。
そのうちに、メンバーにしても気がかりがあれば、自らリーダーに相談しに来てくれるようになります。
「メンバーの情報がほしければ、自分から取りに行く」
ぜひご検討ください。