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ホームアイシンクインフォメーション第9回:2001年宇宙の旅(A Space Odyssey 1968) 2010年(The Year We Make Contact 1984)PM系講師 梅田拓

第9回:2001年宇宙の旅(A Space Odyssey 1968)
2010年(The Year We Make Contact 1984)
PM系講師 梅田拓

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今回は、タイトルは知っている、でも映画の中身がいまいち理解できない??として有名な「2001年宇宙の旅」、そしてその続編の「2010年」を題材に取り上げます。もう何十年も前の映画ということで、ネタバレがありますがご容赦を。

まずは「2001年宇宙の旅」から。人類がまだ類人猿の時代から地球に存在していたであろうモノリス(黒い物体)が月面上で発見されたことを機に、調査が始まります。実はモノリスから木星に向けて、強力な信号が出されていることが分かり、探査のために人工知能HALと乗組員3名を人工冬眠させて、宇宙船ディスカバリー号で木星に送り込みますが、宇宙船内部ではHALの反乱による悲劇が……。しかし、そもそもなぜHALが反乱を起こしたのか、人間と対峙せざるを得ない状況になったのかなど、この映画だけでは説明不足でもあり、最後の30分など何の意味があるのかすらわからないという難解な映画、哲学的な映画として有名になってしまいました。

同じ原作者の作品を基に、続編として16年後に制作されたのが「2010年」。先の木星探査の失敗で木星軌道上に漂うディスカバリー号へ向かい、HALが故障した原因を究明するというストーリー。原因は(ネタバレですが)、HALに極秘命令をインプットしたことで矛盾した命令が設定されてしまい、その結果、HALは乗組員に向けて嘘をつくかたちとなり、HAL自身が(高度なAIであるがゆえに)論理矛盾の板挟みによって統合失調症のような状況になっていた……ということだったのです。

ここで考えてみたいのは、やはりそれらミッション、プロジェクトの「目的」です。当初のディスカバリー号の乗組員に伝えられていた【嘘の目的】と、HALのみに伝えられていた【真の(極秘の)目的】。このような二つの相反する目的があった上で仕事をしなければならない状況下で、仕事はうまく回せるのか?

これと似た状況が、皆さんのお仕事の現場でも起こっていないでしょうか?「何のためにこのプロジェクトをやっているのか?なぜこの機能を作るのか?どうしてこんな仕様なのか?」と、仕事を推進する側と現場で実務を担当する側との思いの間に理解の差があったとしたら当然、仕事の効率は下がるでしょうし、良いものに向かってなかなか進めないでしょう。そもそも「違う目的に向かっている一つの集団」など、空中分解しかねないことは容易に想像がつきます。

重要なのは、以前にも書いた「プロジェクト憲章」に、【真の目的】を書いておくこと、一貫性があること、それを関係者みんなで共有しておくことです。【真の目的】があるからこそ、同じ方向に向かって仕事ができるのです。常に進む方向をブレなく指示してくれるツール、それが「プロジェクト憲章」なのです。

2001年宇宙の旅」は、難解な映画と敬遠されがちですが、非常にビジュアルが美しく画面が緻密に設計され、1960年代のSF映画とは思えないくらいのクオリティの高さです。その謎解きをしてくれるのが「2010年」。今もなお宇宙関連の映画が目白押しの中、ぜひお楽しみください。

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