狩猟型プロジェクト・マネジャーは受け身ではなく、成果を獲得すべく積極的に自ら行動する必要がありますので、思考も受け身ではいけません。常に、「本当にそうなの?」「それしか選択肢はないの?」と考えていくことが大切です。
マネジャー自身もそうですが、メンバーに対しても自分の頭で考える習慣をつけるように日頃から接する事も大切です。
全てのことがらはプラスとマイナスの両方の側面がありますので、必ずある一方の考えに対して逆も考えることができます。例えば、プロジェクトを遂行していく上でリソース(経営資源)を初期から多く投入することはプロジェクトの成功確率を向上させる気がしますが、本当にそうなのでしょうか。
リソースを加える事でのマイナス面を考えますと
- 1 関係者の増加に伴いコミュニケーションが複雑になる
- 2 人手が多いので誰かがやるだろうという甘えにつながる
- 3 工夫やアイデアがあまりでてこなくなる
などあります。
政府の討論会をテレビで見ると、推進者のいう「プラスの面ばかり」と反対者の「マイナス面ばかり」の議論でかみ合いませんが、どちらの面も存在する、または可能性があると認めた上で、重みや優先順位、施策の目的、リスク対策を基に総合的に判断するというプロセスを、ぜひ推進者は取り入れてほしいと思います。