5月19日の日経に次のタイトルの記事を見つけました。
「多品種少量」の消耗戦、デファクトに背を向けた日本勢
「ガラケー」はなぜ負けたのか?
要するに、小さな国内のマーケットで価格破壊の競争に明け暮れている間に、技術的には負けていないのにテレビ電話やおサイフケータイの仕様など世界標準の対応が遅れて海外勢に先を越されているというような内容です。
「同じマーケット内で価格破壊を行うような競争であたふたするのではなく、新しいアイデアや想像力でマーケットを作っていく時代である」とは、私が社会にでた1980年代にしきりに言われていました。なかなか進化しないものです。いまさらという気もしますが、真似をするような開発、政府の旧態然の機能、天下りのシステム、根拠なく国民を欺く安全性神話。もういい加減にしてほしいと叫びたくなります。
これからのプロジェクトは決まったQCDを守ることよりも、新しい付加価値を生み出す創造的な側面をますます要求されてくることは間違いないでしょう。
そういう意味では、不確実性の高いプロジェクトをリードできる狩猟型プロジェクト・マネジャーは、与えられたプロジェクトをQCDを守るべく進めるだけではなく、顧客や組織の上部とのコミュニケーションを通して戦略的意図の共有、新しい付加価値を生み出す創造性の追加など戦略的な側面がますます要求されると私は思います。