Q. 貴社でのプログラム導入の背景を教えてください。
(浜口様)近年、弊社でお引き受けするプロジェクトが多様化・複雑化しており、受注時にプロジェクトの全貌が見えない状況がありました。
外資案件も増加し、不確実性が高い業務が増えてきたなか、グローバル標準のプロジェクトマネジメントを習得させる必要性が高まっていると認識していました。
Q. 対象となる受講生はどのように選抜されていますか?
(浜口様)2011年度、2012年度ともに、プロジェクト・マネジャーとして育てたい人材を、各部門の役員に選抜してもらうように依頼しました。
対象人数については、2011年は初めての試みで、プログラム自体の良さもまだよくわからなかったため、まずは教育予算ありきで決めました。
ところが2011年度の結果が良好だったことで、2012年度は現場から「受講させたい」「受講したい」という声が多数上がり、規模拡大(13名から26名へ)となりました。
Q. 一昨年、昨年と実施いただき、受講生の反応はいかがでしたか。
(浜口様)受講できて良かった、学べて良かったという声が多数上がっています。
とくに、「属人的な実務での経験や実体験を体系的に整理でき、点での経験を線にできた」といった声が多いですね。PMDPメンバーの部下もPMツールを使っていたりと、PM手法が広がっていることを感じます。
Q. プログラム導入の効果はどのようにご認識いただいていますか。
(浜口様)大きなプロジェクトや外資案件、不確実性の高いプロジェクトに誰をアサインしたらいいか可視化ができ、スムーズなアサインができるようになりましたね。
(外村様)PMDP一期生の仕事ぶりを見ているとレベルが上がっていることを感じます。
また、難易度が高い業務を受注するための差別化として、品質基準・KPI・ワークフォースマネジメントといったグローバル標準を備えることが重要ですが、PMもその一つとして効果があると考えています。ITの資格や英語の資格と違い、マネジメント力はビジネスパーソンにとって見えにくいビジネススキルですが、その可視化しにくいビジネススキルを強化・可視化する手法がPMと捉えています。
最後に、特にプログラム導入の場合、会社全体の人材育成構想に深く関わってくるかと存じます。その点から、今後は本プログラムをどのようにご活用いただくご予定でしょうか。
最後に、特にプログラム導入の場合、会社全体の人材育成構想に深く関わってくるかと存じます。その点から、今後は本プログラムをどのようにご活用いただくご予定でしょうか。
(浜口様)コールセンターの進化に合わせて、スタッフの役割別育成に活用していきたいと考えています。プロジェクトを成功させるためには、1人でなんでもできるスーパーマンのようなPM育成だけではなく、PMの知識を持ったメンバーの育成も必要でしょう。PMのエッセンスを下のレイヤーや若手に浸透させて、ベルシステム24のマネジメントにPMの知識を統合したマネジメント手法を現場体制に導入したいですね。
(外村様);高い品質を持続できる人材や、海外案件のフロントができる人材を育成していきたいと考えます。そのためには、PMDP受講者の知見やノウハウを使って、ベルにおけるサービス品質の向上や、PMの考えを社内言語として浸透させたいですね。
この業界はクライアントへの品質確保として「人」が重要ですから、組織の共通言語としてPMを活用することで、組織力がUPすることを期待しています。
さらにベルシステム24で働くことで「コールセンター運営」という業界特有の業務範囲のことだけでなく、グローバル標準のPMを学べるということが周知されれば、この業務がより魅力的になり、より良い人材が集まることにつながると考えています。
2011年度、2012年度と、プログラムをご導入いただいたベルシステム24様。
プログラムを通じた人材育成への熱い意気込みが伝わってくるインタビューでした。
今後ともお力添えができれば幸いです。
インタビュアー:アイシンク株式会社 営業担当
プログラム風景写真
▼2012年7月 PM応用講座
ベルシステム24様の過去の実プロジェクトをケース題材とし、プロジェクトマネジメントの視点から振り返ります。
▼2012年11月 フォローアップ講座
習得した知識を現場で4ヵ月ほど実践してみてどうだったかを振り返り、活用のポイントやさらなる知識を習得します。
▼2013年2月 成果発表会
プログラムの仕上げとして、役員も同席のもと、半年間の学びをプレゼンテーションします。
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