背景・ストーリー
プロジェクトの数はどんどん増えているが、「PMの育成がそれに追いつかない」「プロジェクトレビュー時に指摘された事項がPMに浸透しない」という深刻な状況におかれていた。
課題
- マネジャーが忙しく、OJTが実施できない
- 若手マネジャーがノウハウを身につけられない
- トップマネジメントやPMOの指摘が実行されない
- プロジェクト・マネジャー個人のマネジメント力強化の仕組みが弱い
解決策
経験豊富なPMのノウハウをヒアリングして、それをまとめて実践的ノウハウ集を作成し、若手PMの全体的な底上げを図ることになった。すなわちマネジャーの持つノウハウの形式知への変換であり、次のステップでコンサルティングが進められた。
- 優秀なプロジェクト・マネジャーへの徹底的なヒアリングとノウハウ分析
- 属人化していたプロジェクトマネジメント・ノウハウの知識共有
- プロジェクトマネジメント遂行標準(初版)の構築
- 効果測定と初版標準のブラッシュアップ
- 特定のプロジェクトを対象にした標準の適用
- 定着化のための実践的トレーニング
成果
- プロジェクトマネジメント遂行標準マニュアル
– 優秀なマネジャーの持つ共通のプロジェクトマネジメント・ノウハウの適用 - 特定プロジェクト用マネジメント・マニュアル
– それぞれの特長の文書化による標準のカスタマイズ適用
担当コンサルタントからのメッセージ
このコンサルティングのポイントは、「使えるノウハウ集」を作成することでした。
現実の業務にて、無理なく使えること、使いやすいこと、そして形骸化しないことです。
マネジメントポイントのヒアリングは、プロジェクトの定義~終了まで全期間が対象となるため、全部で100項目以上になり、いかに最重要事項を吟味して掲載するかが鍵となりました。お客様との協力作業で集約と精選を行い、最終的には10~20項目くらいに絞り込み、使えるノウハウ集を完成させることができました。